定年後に資格を取って独立開業することについて(行政書士編)

定年後の過ごし方

あなたは定年後の過ごし方を決めていますか?

雇われは別ですが士業には定年がありませんので、私は今の仕事(司法書士)を体が動くうちはずっと続けていくつもりです。心身の健康を保つことも重要ですが、常に社会の一員として関わることが健康であり続けることに資すると考えているからです。

言うまでもなく、働くことだけが社会と関わる手段ではありません。ボランティア、趣味に興じる等によって積極的に人と関わることもできるでしょう。

資格取得

定年後に備えて資格取得の勉強を始められる方もいらっしゃるでしょう。あるいは、定年後に自身のキャリアを活かすために勉強を始めようと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

決して遅すぎることはありませんし、私自身も50代で資格を取得しています。資格取得のための勉強は行政書士と司法書士しか経験がありませんが、今回は行政書士の資格取得、開業を目指す方に向けて私の経験談を交えながら記事にしたいと思います。

試験難易度

定年後に向けて資格を取得する際は、試験の難易度にも気を配る必要があります。難易度の高い試験に挑戦して、取得までに何年もかかってしまうようではその後の開業等にも影響が出るでしょう。

その点、行政書士は法律系の資格の中では比較的取得しやすいものとされていますし、時にはコスパのよい開業資格と言われたりすることもあるようです。

開業時の初期費用

他業種の起業と異なり、行政書士(司法書士もそうですが。)の場合は初期費用が高額となることはありません。パソコン、プリンター、スマホ等が必須といったところです。

ただ、開業後の経費で一番嵩むのは事務所家賃ですから、最初は自宅を事務所にするのが良いと思います。

事業所得

会社員、公務員等が得られる給与所得と違って事業所得で安定した黒字収支を出すことは想像以上に困難なことです。資格取得よりはるかに大変だということは断言できます。

会社なら営業、経理等は分業されていたでしょうが、個人事業の場合は全て一人でこなさなければならないのです。こればかりは実際に経験してみないとなかなか伝わらないのでしょうが、相当な覚悟が必要かと思います。

耳にしたことがあるかもしれませんが、最低でも3年分の生活費を用意しておかなければならないくらい仕事が来ないということです。

最後に

上述してきた建前ではなく本音を言うなら、老後資金に不安がなく、これまでに培った豊富な社会経験や人脈を活かして仕事を取ってこられる自信がある方以外にはお勧めできないです。

再雇用、再就職という手段もありますし、余程起業にチャレンジしたいという強い思いがあるのであれば話は違いますが。

最後に、ここまで読んでいただいた方に伝えたいことがあります。お金を稼ぐ手段は人に雇われるだけではないということです。資格にどのくらいの需要があるかを見極めることも大切ですし、事業所得を得てみようと挑戦する姿勢を否定するつもりはありません。

 

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