北中米W杯、日本代表の健闘

はじめに

結論から言うと、今回の北中米W杯での日本代表はまたしても初戦敗退という結果以上に、多くの人の心を揺さぶる戦いを見せてくれた。

私自身、以前ほどサッカーへの熱はなく、選手の名前もほとんど知らない状態だったにもかかわらず、気づけば深夜のテレビ前で声を上げていた。その体験を含めて振り返ると、今回の日本代表は結果以上の価値を私たちに残してくれたと感じる。

強豪国を相手に示した新しい日本代表

日本代表は決勝トーナメント1回戦でブラジルと対戦し、1-2で逆転負け。前半29分、佐野海舟の見事なミドルシュートで先制した瞬間は、深夜にもかかわらず思わず声を上げてしまったほどだ。しかし後半に追いつかれ、最後はアディショナルタイムに押し込まれて敗退。

これで決勝トーナメント初戦の壁はまたも越えられなかった。ただ、今回の日本代表は従来の善戦止まりのイメージとは違っていた。三苫、遠藤ら欧州で名を馳せる主力を欠きながらも、ミドルブロックを駆使し、欧州・南米の強豪を本気で脅かす存在になっていた。

予選リーグで感じた変化の兆し

正直なところ、私は今回のW杯に強い関心を持っていたわけではない。40代まではよく観戦していたが、名波、中村俊輔、長谷部といった馴染みの選手がコーチとして名を連ねるようになり、現役選手の顔ぶれはほとんど分からなくなっていた。

それでも、予選リーグのオランダ戦で強豪相手に引き分けたというニュースを見て、今までの日本代表とは何か違うと感じ始めた。チュニジア戦では家族3人で観戦し、上田綺世の強烈なミドルシュートに思わず歓声を上げた。

欧州でプレーする選手が当たり前になった今の代表は、かつて中田英寿がイタリアで活躍していた頃とはまったく違う景色を見せてくれる。

深夜2時のブラジル戦、思わぬ家族観戦に

ブラジルとの試合は平日の午前2時キックオフ。最初は観るつもりはなかったが、予選での戦いぶりや世界からの評価を知るにつれ、観たほうがいいのではと思うようになった。タイマーをセットして起床すると、妻と娘も起きてきて、気づけば家族での深夜観戦に。

佐野の先制点には思わず大声を上げ、妻に注意されるほど熱狂してしまった。試合終了と同時にテレビを消したが、朝のニュースで選手たちが涙を流していたことを知り、その悔しさに胸が締め付けられた。

ライブ観戦が呼び起こした熱

今回のW杯で気づかされたのは、ライブ観戦は年齢に関係なく人を熱狂させる力を持っているということだ。

サッカーへの関心が薄れていたのは歳のせいだと思っていたが、実際には心を揺さぶる瞬間に触れていなかっただけなのかもしれない。深夜のリビングで家族と一緒に声を上げたあの瞬間は、久しぶりにスポーツの持つ力を思い出させてくれた。

日本代表へ

強豪ブラジルを相手に物怖じせず戦い抜いた日本代表。結果は敗退でも、その姿勢は私たちに勇気と感動を与えてくれた。選手たちには心から「お疲れ様でした」と伝えたい。

胸を張って帰国してほしいし、今回の戦いは確実に日本サッカーの新しい扉を開いたと思う。次の大会では、今回の悔しさがきっと力になる。またあの熱狂を味わえる日を楽しみにしている。

 

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