アラカンがオルカン投資を始める理由

貯蓄する世代

私は投資をしたことがありません。元本が保証されないのですから、投資=(イコール)ギャンブルと決めつけていたのかもしれません。そのようなことから、せっせと貯蓄をしていたわけです。私と同世代の中には同じような方がいらっしゃるのではないでしょうか。

2024年3月、マイナス金利政策の解除によって、メガバンク3行は普通預金の金利を0.001%から0.02%へ引き上げました。その後、ゆうちょ銀行も足並みを揃える形で同率への引き上げをしています。

ゆうちょ銀行の金利がメガバンクより高かった時代は遥か昔のことで、今やどこに預けても金利の差がないことがわかります。ネット銀行の金利がやや高いとも言えますが、大差ないと言っていいでしょう。

インフレによる預貯金の目減り

我が国は借金まみれですが、国民の資産は約2,000兆円で、そのうち預貯金が約1,000兆円あると言われています。インフレによって預貯金が目減りすることを耳にする機会が増えていると感じます。老後2,000万円問題が話題になったことがありますが、今では4,000万円問題と言われているようです。

新NISA制度は、国が国民に対して資産運用を促し、老後資金は各自で準備をして下さいとのメッセージではないかと推測されることもありますが、強ち間違っているとも思えません。

ポジショントークに注意

以前の記事「50代以降のオルカン・S&P500に投資は有りなのか!?」において、SNSで投資(NISA)をする人の発信が増えていることに言及しました。

あなたが貯蓄から投資へとシフトするには、自発的に情報を仕入れて投資に関する知識を習得することがマストであると考えます。銀行、証券会社等で勧められたから、人気のYouTuberが投資していたからといって何となく始めることは、投資が失敗するリスクが高まります。

何故なら、投資商品を勧める場合、ポジショントークによるものが圧倒的に多いからです。YouTubeの動画を視聴する場合には、できるだけたくさんの配信者の動画を視聴することをお勧めします。

名著を読む

動画配信者の多くは、名著を読めと主張することが多いです。例えば、「敗者のゲーム」、「インデックス投資は勝者のゲーム」、「ウォール街のランダム・ウォーカー」等です。これらの本に記載されている図表やデータなどを引用することも多いです。

本については、どれか1冊を繰り返し読むことが良いと思います。対して、YouTubeはたくさんの配信者の動画を視聴することで特定の人を妄信することを避けられます。

名著を繰り返し読むことにより、投資で失敗しない可能性が一番高いのは、インデックス投資であることがよくわかるでしょう。

オルカン、S&P500のどちらにするか

どちらにするかは非常に迷いました。最終的にオルカンにしたのですが、名著で触れられているインデックス投資に近いのはオルカンの方ではないかというのが主な理由です。

ただ、迷う最大の要因はオルカン、S&P500のリスク(標準偏差)はほぼ同じであるにもかかわらず、リターンはS&P500の方が高いことです。したがって、シャープレシオも高い値となります。また、アラカンが投資を始めた場合、投資期間は長くても20年位であり、米国一強の情勢は変わらないであろうともよく言われています。

確かにそうなのですが、もし私が運用中に亡くなったときには子供が相続することになります。NISA口座の名義人が亡くなった場合、相続人は特定口座で承継することが可能です。つまり、子供への相続を視野に入れますと、オルカンの方が長期で持ち続けることができると考えたわけです。

人によっては、S&P500、オルカンとS&P500の両方という方もいらっしゃいます。長期運用ができると思うものに決めることが一番重要ではないでしょうか。実際、ほとんどの方が長期保有できずに僅か数年で売却しているのです。

 

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