高齢者向け施設の種類と選び方について

押さえておきたい高齢者向け施設の種類

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司法書士が後見業務を遂行するにあたり、高齢者施設の種類、役割などを知識として把握しておくことは最低限求められます。

認知症の高齢者が自宅で転倒して骨折するケースが非常に多く見られます。ほとんどの場合には、病院に入院、退院後に老健に入所することになりますが、退所後の施設を探すことが困難となります。本人の要介護度、収入によって入所できる施設の選択肢が絞られてくるからです。

子供のいない夫婦、単身者の増加に伴い、甥姪による伯叔父母の介護が増えているようです。甥姪に配偶者がいれば義父母も含めて4人の親の面倒をみなければなりませんから、その負担は大きなものとなります。負担軽減のためには施設入所してもらうことが望ましいのですが、本人が自宅での生活を希望する場面が非常に多いので、それが大きなハードルとなります。

仮にそうだとしても、リハビリを要する骨折等の場合には自宅での生活が事実上困難となりますので、高齢者施設の種類と選び方については、一般の方にも必須の知識となるでしょう。

特別養護老人ホーム(特養)

入居対象者は65歳以上で、原則要介護3~5の常に介護が必要な状態で、かつ、自宅での介護が困難な方が対象となる公的な施設です。寝たきりや認知症など比較的重度の方、緊急性の高い方の入居が優先となるため、入居待ちの方が非常に多いのが特徴です。

実際に入居待ちをしながら、デイサービスに通ったり、後述する有料老人ホームに入所されている方は多くいらっしゃいます。

介護老人保健施設(老健)

入居対象者は要介護1~5の認定を受け、病状が安定していて、入院治療の必要がない方で、リハビリを必要とされる方となっています。

介護を必要とする高齢者の自立を支援し家庭への復帰 を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリ、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。

つまり、「在宅復帰を目指してリハビリを行う施設」といえます。在宅復帰を目指すので、滞在期間は3か月程度となります。ただ、実際には在宅復帰が無理なケースが非常に多く、次の入所先が見つかるまで半年以上滞在することもあります。

グループホーム

入居対象者は、要支援2・要介護1~5の認定を受け、かつ、認知症の診断を受けている方です。地域密着型サービスのため、原則としてお住まいの市区町村以外の施設には入居できません。

認知症を患っている高齢者が、専門の介護スタッフの援助を受けながら、1つのユニット(5~9人)で共同生活を送る場所とされ、入居者の能力に応じて、それぞれが料理や掃除などの役割を分担しながら、自立した生活を送ります。家庭の団らんを楽しみながら、自宅で過ごすのと同じような雰囲気で生活を送れるのが最大の特徴です。

司法書士業務としての本人確認のために、施設内に入ったことがありますが、他の施設と比較すると職員数が少ない印象を受けました。

介護付有料老人ホーム

入居対象者は施設により異なりますが、要支援~要介護の方となります。介護サービスの提供が主になり、食事をはじめとした健康管理・掃除・洗濯・入浴・排泄など、日常生活において必要な介護サービスが、施設職員によって提供される施設です。

私自身数年前に、武蔵野市内の施設で介護職員初任者研修の実習として、1日体験してきました。実習は必須ではありませんが、当時デイサービスで送迎の仕事をしていましたので、あえて有料での実習を希望した経緯があります。

看護職員の配置、職員体制3:1以上が義務付けられています。実習をした施設では、介護職員の多さに驚かされましたし、また若い職員が多かったのが印象に残っています。1日3回の食事のために居室と食堂の移動に多くの時間を取られ、食事介助を要する入居者に多くの人員を割いていました。

住宅型有料老人ホーム

入居対象者は施設により異なりますが、自立~要介護5の方となります。食事をはじめとした健康管理・掃除・洗濯・入浴・排泄など、日常生活において必要な介護サービスが、施設職員及び、外部介護事業者(デイサービス、訪問介護、福祉用具レンタルなど)によって提供される施設です。

サービスの利用頻度により費用がかかる為、介護度が高くなると介護保険自己負担分では、賄えなくなる場合があります。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

入居対象者は施設により異なりますが、自立~要介護5の方となります。日常生活や介護に不安を抱く高齢者が、住み慣れた地域で安心して暮らせるようにした、高齢者向けの賃貸住宅です。バリアフリー構造など、高齢者に適したハード面が整っています。

また、施設には介護福祉士やヘルパーが常駐しており、安否確認と生活相談のみ提供されます。必ず看護職員が常駐しているわけではないですが、月2回程度のドクターによる往診と緊急時24時間対応が施設の医療体制として挙げられます。

上述したように高齢者の自宅内での転倒により、骨折・入院となるケースが多いので、バリアフリー構造は転ばぬ先の杖として重要な役割を果たしていると考えています。子供のいない夫婦や単身者の終の棲家として、マイホームを売却後にサ高住に入居することも終活の一つとなるでしょう。

 

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